神様のきまぐれ

 
「リストラにあってしまって、
明日から就活なんです・・・」

気持ち、フォローを
入れてみた。

「なるほどね。
あ。そうだ。コレあげるよ。」

彼は、思いついた様に、
ポケットの財布から、
一枚のチケットを取り出す。

「志央のライブ。

これ見せて、
俺から手に入れたっていいな?

気分転換になるんじゃない?」

そういって手渡してくれた。

人生なんて、
どーにでもなるから
頑張れよって、
彼は言って立ち去っていった。


そいえば・・・


彼って、

・・一体誰だろう?



しまった。



名前、聞くのも
忘れてる。



いい加減、自分の
マヌケさに呆れる。

チケットの日付は、
来週の今日。

ちょっと行ってみるかな。


違う好奇心が
芽を出して来た。

明日、履歴書を買うついでに
CDショップにいってみよう。

女の子達が、
『シオ』ってゆってた。

そこのお店は、
珍品そろいで有名だから、
その人が何者か、
わかるかもしれない。