「志央ってさ。
ニーノに勝ちたくって
仕方ないんだ。」
俺の言葉に、
ヒナコは明らかに
驚いた目をむける。
ま・・
そりゃ、そうだよな。
「音には
ニーノもこだわってたけど。
・・・こんなの、
お前に聞かせたら
醒めるのかな。」
本音で語りだしたけど、
流石に少し躊躇した。
ファンだったって
いってたから、
残酷かなって思った。
でも・・・全部・・・
一直線上にある出来事だから、
隠すわけにいかない。
「俺らは、どこかで、
ファンなんて、
自分のいいたい事の半分も
伝わんないもんだって
頭があってね。
すきなように演奏してた。」
ヒナコが
手摺りに頭をもたれかけて、
俺を見つめている。
続きの言葉を
待つように・・・。
「でもね。
志央は違うんだ。
自分の思ってる事・・・
曲の事だよ?あいつは、
解らせようとするんだ。
その為の作り方をするんだ。」
言葉を飲んだ。
志央の求める形・・・
オーディエンスに
伝えたるために
求める形は・・・
俺らが失敗した方法。
ニーノに勝ちたくって
仕方ないんだ。」
俺の言葉に、
ヒナコは明らかに
驚いた目をむける。
ま・・
そりゃ、そうだよな。
「音には
ニーノもこだわってたけど。
・・・こんなの、
お前に聞かせたら
醒めるのかな。」
本音で語りだしたけど、
流石に少し躊躇した。
ファンだったって
いってたから、
残酷かなって思った。
でも・・・全部・・・
一直線上にある出来事だから、
隠すわけにいかない。
「俺らは、どこかで、
ファンなんて、
自分のいいたい事の半分も
伝わんないもんだって
頭があってね。
すきなように演奏してた。」
ヒナコが
手摺りに頭をもたれかけて、
俺を見つめている。
続きの言葉を
待つように・・・。
「でもね。
志央は違うんだ。
自分の思ってる事・・・
曲の事だよ?あいつは、
解らせようとするんだ。
その為の作り方をするんだ。」
言葉を飲んだ。
志央の求める形・・・
オーディエンスに
伝えたるために
求める形は・・・
俺らが失敗した方法。



