神様のきまぐれ

 

随分と下げられてる
気がする・・。

・・・あたってるけど・・・


こっそりキズついてる間、
更なる一撃が加わる。

「だいたい、オマエの事も
しらなかったしな。」

「ウソだろ!?」

流石に、その一言には、
ショックを隠し切れず、
ハスキー犬みたいな綺麗な瞳で
ヒナコを、ボー然と
みつめている。

「あ。でも・・・
一応伺ってからは、
CDジャケットで、顔くらいは
確認しまし・・・・た。」

何とかフォローしようと、
必死に紡いだ台詞の
半分くらいで、彼は
不満気な表情をした。

「じゃあ、声(うた)は、
聴いてないわけだ。」

「コラコラやめとけ。

つっかかるなって。

プー太郎で金欠で
CD買えないっつーから、
呼んだだけだから。」

・・・私って・・・
とんでもない奴に
聞こえる

・・・当たってますけど(泣)


志央が、明らかに
固まって棒立ちしていた。