神様のきまぐれ

 
「よう。
この辺に住んでるのか?」

振り返り様、帽子を目深に被り
眼鏡をかけた男に声を
かけられた。


誰っ?!

心辺りを探りつつ
固まる。


「わかんない?」

そういって、
ちょっと装備を解いて、
直ぐに元通りに整えた。


ああっ・・・!

日向さん。


「昨日は
ご迷惑をおかけしました。
お買い物ですか?」

って、聞いたら、
そうだっていうように
首をたてに振った。

手には、片手一杯に重ねられた
アルバムがあった。