………え? 「あたし、山本先輩のこと、好きだったのに…。」 泣きながらそう言ったのは、昨日一緒に帰った高岡みな(たかおかみな)だった。 「みなが山本先輩のこと、好きってこと、知ってるでしょ?」 ………うそ。 あたしは、何か背中に冷たいものが走ったのが分かった。 「さいってー。」 これが、いじめの始まりだ。 その日から、あたしの周りには誰もいなくなった。 人間は、所詮弱い生き物だ。 周りに人がいなかったら、何も出来ない。 でもあたしは、負けない。 ――…負けられないんだ。