あたしは、また椎名くんに顔を向けた。



椎名くんは前の席の水野マサ(みずのまさ)と談笑していた。



「じゃあ、この席でまた1ヶ月頑張ろーな。
休憩!」



「モモ〜!
あたしの席もうサイアク!」



雅が泣きそうな顔であたしの机に走ってきた。



「雅とあたし、結構近いよね。」



「それはうれしーんだけどさ。
サイアクのもとは後ろ!」


「水野くん……?」