「それじゃあ、 そっちの席からクジを引いていって。」 教卓の上のクジが、 ひとつ ひとつ 減っていく。 右手に祈りを込めながら、おそるおそるクジを引く。 カサッ…。 えーと…… 一番窓側の…… 一番後ろ……? 「自分の席は確認したか〜? 確認したヤツは移動しろー。」 やった…… 窓側。 窓側は気持ち良いから、 大好き。 「よろしくな!」 移動が終わり、窓の外を眺めていると、あたしの頭上に爽やかな声が飛んできた。