ケンちゃんが顔を離す。 「……」 「……」 ジッと見つめ合って…今かなって思ったら 「…………じゃ、俺そろそろ帰るな?」 どうしよう、帰っちゃう… いいのか?わたし… そう思ったら私の手はケンちゃんの手を掴んでいた… 「ケンちゃん…待って… 今日は…帰らないで?」 「え?」 目を大きく見開くケンちゃん。 「……おねがい…」 気付けば恥ずかしいのと緊張で涙目になってた私。