それでも、先輩にはしっかり聞こえていたようで… 「…マジ!?」 さっきとは変わって笑顔になっていた。 そして、私達は連絡先を交換した。 「ありがと… 俺、三年の一ノ瀬敦士!! よろしくな?」 一ノ瀬敦士(イチノセ アツシ)先輩かぁ… 「わ、私は…近藤紗雪です…」 「了解!!…紗雪って呼んで良いか? 俺は敦士って呼んで」 「あ、はい…敦士先輩…」 「さんきゅ!!じゃあな、紗雪」 敦士先輩は爽やかに去っていった。