転入して直ぐに分かった。 「紗雪ちゃん、マジ可愛い―」 「近藤さんって彼氏いないらしいぜ―」 「紗雪ちゃんとヤりたい」 こんな言葉が毎日聞こえる。 俺は焦った。 さぁちゃんが他の男に取られないように、俺が一番近い男になりたい。 そう思って一緒に登下校しようと誘った。 「うん。一緒に行こうね」 さぁちゃんは笑顔で答えてくれた。 そんなさぁちゃんが教室に飛びこんできたと思ったら、泣いている… 聞くと告られた男に無理やり抱きしめられたらしい… そいつ、マジぶっ殺したい…