俺は5年ぶりにこの街に帰って来た。 そして、あの子と再会した。 可愛くて優しくて大好きだった同い年のさぁちゃん… あの時は離れたくなくて悲しかったのを覚えている。 さぁちゃんは、5年前より可愛くて… 更にキレイになっていた。 昔から印象的だったパッチリした目。 白い肌に目立つ赤い頬と唇。 華奢な体。 「ケンちゃん」 そう呼ばれるたび、胸がドキドキしてしまって困る。 昔と変わらず優しいさぁちゃんにまた恋をするのに、そんなに時間はかからなかった。 さぁちゃんはモテる。