どうしようもなく目の前の人が愛おしい… 恥ずかしいけど、ケンちゃんの目を見るとケンちゃんも優しい目で見てくれていた。 「ケンちゃん…」 「さゆき…」 お互いの名前を何回も呼んだ… 大好きな人の名前を… ケンちゃんと私が溶け合った瞬間… 涙が溢れた。 「紗雪?」 「…好きすぎて…泣けてきちゃった…あはっ」 好きすぎて… でも…離れなきゃならないからいろんな感情が混じった不思議な涙だった… 「可愛すぎ…」