「なんだ・・・松崎かぁ」 「なんだってなんだよ」 「おばけかと思った」 「勝手に殺すな」 「あははっ」 松崎は不機嫌そうな顔でも ちゃんと喋ってくれた。 「こんな時間に何してんだよ」 「えっ・・・」 あたしは口をつぐんだ。 松崎には言えないよ・・・。 「松崎こそなんで?」 「人の質問ムシかよ」 松崎は少し表情を和らげた。 良かった・・・。 「俺は・・・あいつを」 「ん?」 松崎はまた不機嫌な顔をした。 「なんでもねーよ」 「えー!気になるじゃーん!」 あいつって誰なんだろ?