「松崎なんで遅刻してくんの?」


思いきって聞いてみた。

遊斗に聞いても
微妙な顔だったから。


「夜遊んでるから朝起きれない」

「夜遊ばなきゃいいじゃん」

「いろいろあんだよ」

「いろいろって何よー?」


あたしは松崎のほうを
向いて問いつめてみた。


「うざい」

「うっわ!最悪!」


さすが口が悪い松崎。

でも負けないし。


「松崎せっかく頭いいんだしさ」

「それが?」

「遅刻しなかったら優等生!」

「なんだよそれ」


松崎は少し笑った。


入学1週間目にあったテストで
松崎はすごく高い点数だった。

不良そうな見た目と大違い。