『おい、飯、持ってきたぞ』 出てきたのは、女と同じぐらいの歳の男だった。 ーあたしと同じ臭いがする… 『飯、いらないのか?』 ー飯、飯うるさい男ね 『ここに置いておくから食べろよ』 男は、ご飯が並べてあるお盆を、女の足元に置いた。 『じゃあな』 そう言うなり、男は戻ろうとした。 『まって』