美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~

そして、受験の二日前。


俺は空港に向かっていた。


親父の車で。


「じゃあ、しっかりやってこい。」


そう言って、親父が俺に左手を差し出してきた。


まさか…握手?


恥ずかしいんだけど……。


「早くしろ…恥ずかしいんだから。」


じゃあするなよ…。

「じゃあ、有難う。」


右手を出して、恥ずかしいけど男同士の握手をした。


「じゃあ、父さん帰るからな。」


俺の肩を軽くポンポンと叩いて、親父は空港を後にした。


一人になった俺。