運命~ダイスキな君へ~

「ルリは、思いだしたいのか・・・?」





俺は震える口調でそう聞いた。







「思い出すのが凄く怖いの・・・。何も知らないことが、どんどん知っていって・・・。でも・・・」







ルリは俺らの目をしっかり見た。








「思い出せるんだったら・・・。思い出したい」







確かに、ルリは言った。







先生やお母さんの話によると、前のルリのことを話したりしているともしかしたら思い出すかもしれない。でも、無理するとストレスが溜まる・・・。ということらしい・・・。








「私のことを教えてください。」







ルリはやっぱり変わんない。






無理してるのが見え見えなんだよ。