運命~ダイスキな君へ~

そう思ったとき、






「お前の嘘なんてバレバレなんだよ」






京汰の声が聞こえた。







京汰だったらルリを見たかもしれない・・・。







俺は声がするほうを見た。








・・・え?







なんで、ルリがいんだよ。






なんでルリを抱きしめてんだよ・・・。







「なにしてんの?」







自分でもびっくりするぐらい低い声が出た。








京汰はルリを離さず俺を睨みつけ、こういった。









「俺はルリが好きだ。お前にはもう渡さない」