君の心

行く先々で起こる異変や、出会う人物と背景、偶然とは思えなかった。



リリーを探しに来ただけのはずが、避けては通れない運命の渦に飲み込まれていった。



「そんなことがあったのか…でも、なんでわざわざ殺す必要が?石を奪うだけでも良かったはずじゃ…?」



「石は奪えないのよ。妖精の意志でしか出すことはできない。石1つで力を使うには、邪魔が多かったんでしょうね。でも奇跡的に私の、力の弱い石でも、あの力を完全に出すのを防いでいたみたい。」



いったい何人もの犠牲者が出たのだろう?



いつもの平和な日々は、いつしか遠い存在として薄れていく。



早く、終わらせてしまおう。