「あ…さっき何か光った!」



リンが指差した方向を見たが、何も変わったことはない。



「何もないじゃないか。怖いこと言うなよな。」


「あれ〜ライ、もしかしてビビってんの?!」



レットが馬鹿にするように笑う。



「そ、そんなんじゃねーよ!」



キラキラ…



「うわっ!!」



目の前にいきなり光が現れ、俺はあからさまにビビっていた。



「もーう!失礼ね。私を幽霊を見るような目で見ないでよっ!」



頬を膨らませて、光の正体はそう言った。



美しい透明な羽。



透き通るような白い肌。


宝石のようなエメラルド色の瞳。



輝く艶やかな金色の髪。


誰もが美しいと思うような若い女が目の前に立っていた。