ああ、僕は鳥籠の中から出られない。



だから真実なんて知ることもない。



飼い慣らされた鳥は、主人の言うことしか信じるものがない。



今まで何をしてきたんだろう。



母さま…?



僕を一人にしないで…



父さま…?



あなたは僕を騙し続けていたんだ。



でも、きっと躊躇ったんだね。



本当はどっちも愛していたから。



魔女の国をすぐに滅ぼさなかったのは、そうだったって信じてるよ。



たった一人の父親だから。