コムスでは既に兵が集められ、王が演説していた。



「我々の国は、やはり魔女たちに狙われている。以前の戦争で完全におとなしくなったと思ったのだが、先日私の息子が狙われた。このまま放っておくわけにはいかない。攻めろ!そして魔女の血を絶やせ!」



演説を聞いた民衆たちは、おぉー!と王に続き叫んでいた。



なぜ王はそこまでこだわるんだろう。



理不尽な戦争…なぜ?



「さあ、来なさい!どうせ狙いは私なんでしょ?私がいなくなれば、それで満足?」



突然フレアは大声をあげた。



「貴様…。早くあの女を殺れ!」



「フレア!危ないっ!」



そう言った時俺たちは空中にフワっと浮き上がっていた。



周りの兵たちは、フレアが巻き起こした風によって、薙ぎ倒されていた。


「何をしているんだ!早くあいつを…」



王がそう言いかけた時、リンが目の前に現れた。