君の心

コムスまでの道中、度々モンスターに襲われかけたが、やはりフレアは心強い存在だった。



やや強引なところはあるが…



「もー、あんたたち遅いわよ!あたし1人なら箒でひとっ飛びなのに…」


ブツブツと文句を言いながら、不満げな顔でフレアは自らの足で歩く。



「そんなに言うなら、お前1人で行けばいいだろ!」



責任はこちらにあると感じつつも、ライも口調が強くなる。



「いいもんっ、私にはレットがいるもの。」



甘えた声で、レットの腕に絡みつく。



先が思いやられるなと、レットは少し呆れた顔をしたが、フレアの強さは認めざるを得なかった。