ライとレットは、別の部屋に連行され、フレアの魔法で宙に浮かされ、体が金縛りのように動かなくさせられた。



「くそっ、離せよ!」



「お口の悪いお嬢ちゃんだねぇ。俺の女になるなら離してやってもいいぜ。」



この男は相変わらずニタニタと笑う。



不愉快だ…



「俺は男だ!気持ち悪いんだよっ!」



レットは女扱いされたのが、堪らなく不快だったらしく、拘束されている立場だというのにも関わらず、大口を叩いた。



「あまりにも綺麗な顔してるから、女かと思ったぜ!まあいい、ショータイムだ!」



そう言い放つと、レットの足元がジワジワと氷付けにされていく。



「レット!…てめえ何しやがるんだ!」



ライも堪忍袋が切れ、イーレを睨み付けた。