階段を降りると、周りは石で造られた壁で、全く光を通さず、ところどころ蝋燭の火がぼうっと灯っているだけであった。


少し湿り気があり、薄気味悪いとは正にこのことだ。



あの魔女がこんな場所にいるとは思えない。



ここはなんの建物なんだ…?



「誰かいるみたいだ。静かにっ。」



暗くてよく見えないが、確かに人の声が聞こえる。



おそるおそる奥へと進むと、刀を持った男2人が扉の前で仁王立ちしていた。



おそらく、あの扉の向こうには重要なものが隠されているのだろう。