「おいっ、大丈夫か!?」


「う、うう…」



どうやら息はあるようだ。



それにしても何でこんなところで…物騒なところだな。



「…う…あの、魔女め…あいつは悪魔だ…」



必死に声を絞り出す男の応急手当てをしながら、耳を傾ける。



「何があったんだ?」



魔女ってまさかあいつが…



「俺の…俺の大切な魔石が…魔女に…くそっ!魔女はみんな心がないに違いない!あの婆さんみたいにな!」



悪名高き魔女…神聖なる魔導師に反発し、掟を破り悪へと導く者…



そういえば、最初に会った男がそんなこと行ってたな…