「あいつ、どこいったんだ?」



正直当てがあるわけでもない。



無鉄砲なのは、兄譲りか…はぁ、こんな時に何であいつを思い出すんだよ。



兄貴…



「ライッ!大変だっ!」



レットの視線の先には、血を流して倒れている男がいた。