「あの〜…よろしければ、この街一番の魔法使いって方に会わせていただけますか?」



すると女性は少し困ったような顔をした。



「この街一番の魔法使いの名はジーマといいます。ジーマはそれは素晴らしい魔女でした。しかし…今では心…感情がなく、魔法を使うこともなくなってしまいました。ですので、あなた方のお役には立つ情報は掴めないかと…」



また振り出しに戻るか…いや、賭けるしかないか。



とりあえず、そこに行けば何かは分かるかもしれないしな。



「すいません。それでも、その方にお会いしたいんです。」



女性は、頷いて俺たちをジーマの家まで案内し、別れの挨拶をした。