それにしても、この街は本当にすごい。



《魔法学校ミグ》



ここか…



「あの〜すいません。誰かいらっしゃいますか?」



誰もいないみたいだ…



その代わり、模様が壁に描かれてあった。



なんだこれ?



俺が触った瞬間、その模様が光り、壁が音をたてて開いた。



す、すげえ…
これが魔法ってやつか!


俺たちは、感動と驚きで呆然と立ち尽くしていた。



「こんにちは。入学手続きですか?」



ローブを身にまとった、金髪の女性が、首を傾げながら言った。



「い、いえ…ちょっとお聞きしたいことがあって…」