「待ちなさい。あんたには、これをあげるわ。一番近くの大きな街はダンテよ。そこにはたくさんの人がいるはずだから、きっと何か聞けるはずだわ。」



そういって母さんは、俺に剣を渡した。



これって…
父さんの宝物…



刃は光沢を放ち、内なる力に満ち溢れていた。



「母さん…父さん…ありがとう。」



他に言葉は交わさなかった。



俺たちはダンテに向かって南下した。