「え?誰って友達だよ?」 「友達って男のかよ?声聞こえてんだよ。」 普段よりも少し大きな声で言う一真。 「・・・デート中なのにごめん。」 「普通、彼氏の前で男と電話するかよ。」 「ごめんって言ってるじゃん。」 少し怒って返す私。 私にはなんで男だったらいけないかわからなかった。 いまかかってきた男友達のるいは大事な人。 性別なんて関係ないくらいすきな友達。 やましい気持ちなんてひとつもなかった。 ここから、ケンカは始まったんだ。