…カチコチカチコチカチコチ…



祖父が生前大切にしていたという鳩時計が、淡々と時を刻んでいく…。





「……いいわ…。好きなだけ…ここにいなさい……」




「!」


祖母の言葉に、俯いていた柊の顔がパッと明るくなった。



「やったぁ!おばあちゃん!ありがとう!」

私はもう一度、柊の体をぎゅっと抱き寄せる。


「……椿………次はあんたに聞くけど……」


喜びに浸る間もなく、祖母は私に現実をつきつけた。



「…同級生が……飛び降り自殺をした…って…あんた…」