僕がそうさせたんだ。



前を歩く奈々芽に。



「奈々芽?」


「何?」


「サッキは「もぅ止めようその話…これ以上惨めにしないで」



「違うのじゃ!?」



「何が“違う”の?」


「奈々芽は僕の初恋なんだ…」


顔がホクホクしているのが自分でもわかる。



「初…恋?私が?」



「遅いだろ?正直に言うとおなごを抱いた事わある。近藤さんと土方さんに連れられて遊女と…昔から相手と居て心が穏やかになる事は無かった。こっちに来て奈々芽に逢って奈々芽と一緒に暮らしていく内に…恋心を抱いてた」







だから