美紀はいつも突拍子もないことを言いだす。 「クリスマスパーティーしよう!」 「は?何、急に。」 「ヤマのお家でクリスマスパーティーしよう!」 「え?俺の家?」 山口くんが参考書から顔を上げた。 「みっきー、受験生の邪魔するなよ。」 「息抜きも必要!」 恭ちゃんのたしなめも効かない。 「一日くらいいいんじゃない?」 「恵梨香…!」 勉強なんてしなくていいよ。 遠くの大学になんて行かなくていいよ。 私は最低な人間だ。