双子ﾌﾀｺﾞ愛ｱｲ

『えっ、ち、違うよ～～』


焦るナナ



オレはため息を吐いて

平静を装った



「別にいーけど・・お前の声聞きたかっただけだし」


『そ、・・そうなんだ・・・』




多分


電話の向こうのナナの顔は


赤く染まってる



『・・・私も・・聞きたかったよ・・タカラの声』



つい口元が綻(ほころ)ぶ




『あ、体育祭どうだった？』


「あぁ　男ばっかりだし　すげぇ盛り上がった・・・思い出したくねぇくらいに・・」



ナナは笑う


オレとの会話で