「だって・・・最近物騒だからさー…・・」 海を見つめながら爽やかに話すメグミに頭がクラクラした タカラの後ろ姿を凝視するもこっちを振り返ろうとしない・・・ こ こいつら・・・ 比呂也君はため息をついて立ち上がり 構えるタカラを一瞥して 「要・・・本当にこんな奴がいいのか?」 呆れた目で私を見た 「・・・・・」 私も少しの間 言葉がでない メグミの手から緊張が伝わって タカラがこっちを見た その目は例の叱られたような犬の目で