「・・・宝来るの早過ぎ・・」



メグミは冷めた目でポケットから取り出した携帯の時間をチェックしてる




「え?え?」



事態が飲み込めない私は2人を交互に見比べる



タカラはと言うと肩で息をしていて汗が額に浮かんでいて


明らかに走ってきた感じ・・・




「なにしたんだよ!ナナに」




ベンチの後ろから現れたタカラは

前に回り込んでメグミのシャツの襟元を掴む




「・・・秘密〜♪」



え〜!なんで煽るのよ!




「てめぇ〜・・」




すっかり涙の引っ込んだ私は険悪な2人を止めようと

「ちょっ・・待って」