「・・・苦しいよ・・」



メグミは黙って聞いてくれて


私は改めて自分の気持ちに確信を持った




涙が次から次へと溢れ出す





ザリッ



おもむろに靴が砂を踏み締めるような音がして



周りにあまり人はいなかったハズなのに


すぐ近くに人が立った気配を感じた




「ー…恵〜・・お前・・」


聞き慣れたその声に


反射的に顔を上げると




「な に 泣かせてんだよっ」




怒りゲージMAXといった顔の



タカラが立っていた!!




「ナ〜イスタイミング・・」



落ち着き払ったメグミの


乾いた笑い声だけが


響いた