「お前の笑った顔が見てェのに・・・」 横から響く声に視線を向けると タカラは私と同じようにベッドに仰向けに倒れて天井を眺めている 私は目を擦りながら黙ってタカラの横顔を見ていた 「・・・・・ナナ」 視線を天井に向けたまま口を開くタカラ 「・・・もう・・泣かせるような事、言わねェから・・」 「だから・・」 「今夜だけ・・・オレにくれよ」 タカラの右手が私の左手をギュッと掴む