「昨日 タカラのコト殴った・・・よね」



少し車を走らせたところで私は思い切って口を開いた



「・・・ああ、聞いた?」


比呂也君はなんてコトない感じで応える



そんな風に言われると拍子抜け



「タ、タカラは私の弟なんだよ・・・」



当たり前のコト過ぎて私の声は小さくなっていった



比呂也君も同じコトを思ったのか「ハハッ」と笑って



でもその後、比呂也君の顔から笑いが消えて



「要は俺と付き合ってるんだろ?」




当たり前返し!?



「う、うん」



私が口ごもりながらも返事をすると比呂也君の顔に笑顔が戻る