「9年も一つ屋根の下に居て離れて暮らす俺から奪えないんじゃ・・・」


「もう見込みないだろ?」




そう言い放つ俺を睨む4つの目に既視感を抱いた



全く変わらないな


笑いが込み上げる




「距離が離れてしまうし、要が変な奴に言いよられても困るから、この辺で返してもらうぞ」



始めから決まってた



要はお前達の姉の前に俺の物だって




「お前自信ないだけなんじゃねェの?」

「自分がいない間にナナちゃん奪われると思ってんの?」



なかなかいい目で睨む負け犬達に






「俺のいない間、要を泣かすような真似したら・・・分かってンだろうな?」


俺も睨みを返してやった