窓から顔を出して空を見上げる私に花音が教えてくれた



(台風・・・)



夏休みはもうそこと言うのに



この不穏な空気・・・



「宝君て いーよね」



花音を見ると窓に肘をついて私にニッコリ笑いかける



「あいつ・・・変態だよ」



「ブハッ」



花音が吹き出す



「変態かぁ」おかしそうに笑いながら



「でも・・・・要のコトすっごい大事にしてるよね?」



なんだか暖かい目で私を見つめる




(そんなの・・・)



(もうずっと前から分かってる)





このモヤモヤした感じ



それはきっと台風が近づいてるから


それだけ