「お前もオレだけ見てくれよ・・・ナナ・・・」



そっと囁くタカラ



私はぼうっとしたままくちびるを動かした



「み・・・」



私は呟いた



タカラが私を見つめている



「・・・み・・」



タカラが私を・・・



「・・み、見るとか見ないとか・・その前にあんた今何したわけ〜!!?」



静寂の中、私の怒鳴り声が響いた



タカラはまさか怒鳴られると思ってもみなかったといった感じで



「ナ、ナナがじっと見るからいいのかと・・」



うろたえてる



「いいわけナイでしょー!!!」



さっきとは違う涙が出てくる