信じられない事実にタカラを凝視する私 「母親はあんなだからさ・・・外で働いてて・・アイツは家で仕事」 タカラは私の手を握りしめ目はどこか遠くを見てた 「芸術家?ってのか・・絵とか描いてたような気がする・・・」 「あーゆー奴に限って何故かその絵が評価されたりすんのな」 タカラは嘲(あざけ)るように笑う 「今だったらぜってー負けねェけど・・・」 力の篭(こも)ってた声が小さく震える 「ガキだったオレをアイツは弄ぶようにいたぶって・・・・・ホントに・・楽しそうだった・・・」