今まで口実のように付け加えていた 『弟だから・・』 『家族だから・・』 本当に弟だから確かめようはないけど タカラに答えてあげたいって強い想いはどこからきてるのかな? 「ナナ・・」 タカラがリビングに直に座ってる私をソファーの上から覗き込む (一人で苦しまないでよ・・) 目が慣れてきたようでタカラが私を見つめてるのが分かった 「オレ・・・」 タカラの声から緊張が伝わる 「・・オレさ・・」 「・・・昔 実の父親に虐待されてた」 「虐待・・・」 呪文のように単語を繰り返した