私達が家の前までたどり着いた時




家の中からメグミがちょうど出て来た



繋いだ手は家の近くまで来た時に微かな温もりだけ残してすでに離れていたけど


メグミは私とタカラに気付くと



「・・・仲いいジャン」



ニッコリ笑う



その言い方は毒を孕(はら)んでいて



私は立て続けに何か言われるのかと構えたんだケド



メグミはスッと私達の横を通り抜けると



「今日友達ン家に泊まってくるから、ママに言っといて」



タカラにサラっと告げて振り返りもせずに出掛けていった