「ナナちゃんの宝物・・・ボロボロだね 」 メグミ君が困ったように笑って 「・・・ゴメン」 タカラ君も悔しそうに私を見た ポタポタと落ちる水はウサギに染み込んだドブ水じゃない 私の涙 ウサギをにぎりしめて泣いていた 「ナナ・・っ」 タカラ君はそのまま口をつぐんで硬直している 「あっありがと〜! ママのお守り取り返してくれてっ」 わんわん泣きながら私がお礼を言うと 「ママ・・お守り?」 「比呂也君にもらったものじゃないんだ♪」