「しょ、しょうがなかったんです!


だってあいつは
超能力者なんです!


ここから出さなきゃ
お前を呪い殺すって言うから…」


死神はため息をついて
男の前に立ちはだかる。


そして男に諭すようにこう言った。



「いいですか?


この世には超能力者なんて
存在しません。


あなたは騙されたんですよ。


渡辺は何らかのトリックを
使っただけのこと。


それに渡辺はこう考えたんでしょうね…」