崎美君はそのまま 背を向けて 立ち去ってしまった。 「茜…」 「っ… 大和君…ごめん。 あたし大和君の 気持ちには 答えられない…。 悪いけど一人に してくれないかな?」 必死に涙をこらえて 大和君に言うと、 大和君も察して くれたのか、 何も言わずに 去っていった。 あたしは ふーっ、と息をはいて 空を見上げた。