「これは…」
「あんたがベンチで
ずっと落ち込んでた
みたいだったから
オレ言い過ぎたと思って
謝りに来たんだけど。
…まさかまだ決勝が
残ってるっつーのに
大和とこんなこと
してるとはな」
「…」
言い返せなかった。
崎美君の言う通りだ…。
まだ終わったわけじゃ
ないのに…。
少し誤解も
混ざってるけど、
あたしがもっと
抵抗すれば
きっとキスされたり
しなかったのに
どこか投げやりに
なってたのも事実。
「この間の
遊園地の一件で、
本当は真面目ないい奴
なんだ、って
見直したのに…
結局あんたは
そーゆう奴
だったんだな」

